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下山事件と犬と猫

下山氏を轢断した列車が現場近くを通ったときにけたたましく吠えた犬の名前は「チン」(『下山総裁怪死事件』p105、『下山事件の謎を解く』の航空写真)。

7月5日五反野で徘徊する下山総裁らしき紳士を目撃したFFさんの飼い犬の名前は「ピス」(『真実を追う 下山事件捜査官の記録』p121)。FFさんは、ピスが散歩中におしっこをし終わるのを立ち止まって待っているときに謎の紳士を目撃しました。

下山家で飼っていた猫の名前は「スミー」で、下山氏にも可愛がられていました。飼い犬「太郎」(紀州犬)は、事件後しばらく家から姿を消していましたが、7月下旬になって下山家に帰ってきたそうです(東京新聞、昭和24年8月2日付)。太郎は下山氏の失踪後、2日間餌を食べなかったとのことなので、事件後の環境変化や警察、報道陣などの人の出入りがストレスになって、しばらくの間放浪していたのかもしれませんね。

スミーと太郎
下山家のペットたち(猫=昭和24年8月4日付の時事新報、犬=昭和24年8月1日号の毎日グラフより)。

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