サン写真新聞
昭和24年(1949年)
- 7月7日
- 下山総裁の轢死体発見/自殺とは考えられぬ/加賀山副総裁談/増田官房長官談/三越で買物の形跡なし/轢いた運転士全然気づかず/足取りを徹底捜査 堀崎捜査1課長談/「直感はありましたが」 自殺の心当りなしと下山夫人は語る
- 7月8日
- 因縁の室に下山事件の捜査本部/その朝千代田銀行の金庫に立ち寄る 下山氏の足取りに新事実/内臓などを薬学検出/下山氏死因推理の素材/江戸川乱歩氏の推理 カギは犯人が使用した自動車
- 7月9日
- 卒塔婆悲し 謎深まる鉄路の闇/手掛りなし 堀崎課長談/内臓の毒物検出まだ新事実なし/下山事件・朝刊紙の報道
- 7月10日
- 手掛りなし 堀崎課長談/内臓の毒物検出 まだ新事実なし/卒塔婆悲し 謎深まる鉄路の闇/五反野へラジオロケーター出動/下山氏の足どり再検討 読者へ推理の材料/捜査は相当長引こう 堀崎課長発表
- 7月12日
- 自殺他殺両説の起るわけ 科学的判断 現場捜査による判断
- 7月14日
- 古畑教授と江戸川乱歩氏 犯罪科学講演会 16日午後毎日ホールで/風説乱れ飛ぶ下山事件 「証拠」次々とお流れ
- 7月16日
- 「ナゾの轢断」を実演 障害物発見は不能と判定
- 7月22日
- 鉄道利用の犯罪と下山事件【1】 英国に同じ手口の探偵小説
- 7月23日
- 鉄道利用の犯罪と下山事件【2】 カーヴと貨物列車は「定跡」
- 7月24日
- 責任感から苦悩の跡 久々に現れた大西運転手
- 7月26日
- 鉄道利用の犯罪と下山事件【3】 不自然な「眼鏡のない死体」
- 7月27日
- 鉄道利用の犯罪と下山事件【4】 死直前の行動が判るクツ底
- 7月28日
- 鉄道利用の犯罪と下山事件【5】 心理的にも自殺は選ぶまい
- 7月29日
- 鉄道利用の犯罪と下山事件【6】 殺人にはありふれた方法
- 7月30日
- 今度は砂袋かついで 死体運搬コースを検証
- 7月31日
- 東大で法医学大評定/顔 大屋晋三氏(運輸大臣)
- 8月4日
- 下山総裁は自殺と断定 合同捜査会議
- 8月6日
- 骨相では他殺 八卦では自殺 下山事件ここでも両説
昭和25年(1950年)
- 7月5日
- 下山総裁の1周忌
昭和26年(1951年)
- 7月6日
- 加賀山さんはどう思う 下山氏の三回忌/追悼碑と胸像 二つの除幕式
昭和34年(1959年)
- 7月1日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 1/ “革命”渦中に怪死 自殺か他殺か ??の山/解剖結果は死後轢断/法医学と警察対立
- 7月2日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 2/“生活反応”で対立 現場検死 唯一の医学者、自殺と判断/東大“死後轢断”を主張
- 7月3日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 3/カギは死亡時間 あいまいな“PH曲線”の測定方法/「生活反応」の疑問 出血量、死斑などむじゅんだらけ
- 7月4日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 4/「自、他殺の究明」 法医学の分野では困難/“血痕”にも二説 事件解明のカギにならぬ
- 7月5日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 5/法医学の対立は犯罪捜査の決定打に非ず/街に数々の流言飛語 警察は事実を追ってもくもくと捜査
- 7月6日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 6/機関士が口止め 定時より八分遅れて発車/轢断現場は全くの「死角」
- 7月7日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 7/巷に“首切り反対” 国鉄職員九万四千余人を解雇/田端機関区に怪電話
- 7月8日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 8/成り立たぬ謀殺 GHQ解雇日を強制したが/謹厳そのもの 女性関係 知人の多数が証言
- 7月9日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 9/小学生で“汽車博士” 鉄道に生きた技術屋さん/神経性胃病に悩む
- 7月10日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 10/「うつ病」の徴候 捜査本部へ意見書/“カルモチン”二包 遺品の中から発見 下田博士の意見書要旨
- 7月11日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 11/その前日の“異常” 訳の分らぬ行動ばかり
- 7月12日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 12/三越からの足取り 目撃者、十数人の話/印象的な左手 末広旅館 チップを渡すとき
- 7月13日
- 下山事件から10年 謎のベールをはぐ 13/空白の十六分間 推理を働かす他殺論者/この事件“自殺”と断定 だが警視庁発表に“まった”/怪情報ひんぴん なお捜査続ける検察庁